all everything

何度も書き直す。

2、3日ほど呼ばれた原稿と格闘していて、とても久しぶりに過集中の海に飛び込んだ。目の前の文字列でいかにしたら言いたいことが伝えられるのかがんばったけど、いかんせん世界への興味が結局はないところをきばっているわけでまあ大概そんなふうにしかならなかった。おれにインテリでかっこいいことは言えない。

お金が絡むことだから、胴体や袖や襟や飾りボタンまで締めているか確かめたつもりだけど飾りボタンをしめている間にお腹のボタンがとれちゃうタイプなのでせめてくだらない誤字が無いことを祈るしかない。今まで出した発行物はノンブルがちがう、誤字脱字、第2刷も脚色はいれたくせしてその誤字脱字はそのまんまというケチョンケチョンぶりだが、まーホクロみたいなものなんじゃない?ゲームだってバグがあるし。

 

虚構とほんとうについてめっちゃ考えさせられた。「これは虚構だ」「これも虚構だろう」「虚構であって欲しい」「事実だ」「事実でありたい」を反復横跳びしている。

 

原稿を書いている間にすなまきをにかい、除雪を一回、横になってばかりでまずいからZINEの博覧会にいった。フェミニストクィアもしくはその両方の本を渇望していて、そうじゃない人の本のことはよくわからなかった。怒りに蓋をするやつをみるとイライラする。地方で嫁として集まった人たちが協力しあって生きている本があったけれど、わいは結婚しないので共感できるかわからず、やめた。これらの労働と買い物の記憶が薄いほど、脳の片隅に原稿があった。ほんらい時間は均等であるがおれの知覚する時間には疎と密があり、ここ数日は原稿のことで頭がいっぱいだから密である。