all everything

何度も書き直す。

ネバーマインドザブックスが終わった。

曜日感覚が1日ずれてるので労働をやけに長く感じて日曜日を指折り数えていた。ようやくやってきた土曜夜になってやり出したことは展示物が入ったアタッシュケースにステッカーを貼ることで、完全に定期テスト前に部屋の片付けするやつだ。

 

前日は完全に自信をなくしていてこのような自分語りばかりしている物を出しに行っても売れっこないし、トンチキなステッカーも右に同じだし、ポストカードも売れないに決まっている。不参加になりたい…と思っていたが、これは今までよく経験してきた「直前に自信なくなる病」だと気が付いてたので無視した。そう思わないようにするんじゃなくてまた始まったな〜って思うようにするよくあるライフハックが自然にできるようになっていてウケる。

緊張してネバマに内容を引っ張られている夢を見た。学校祭の教室展示のような一角にじぶんのスペースが与えられているが陽の人たちが踊ったりしていてガヤガヤしている。自分はとにかくそれをずらすために風呂に入りにいきたいがこらえてお客を捌くために話しかける。これください!と指さされたのは間違って展示した百均のシール。なかなか自分の作品が在庫段ボールから出てこない。という夢だ。

パリピのひとたちと自分に一線を引くことにヤケになって見てくれる人に応えられない感じがまんまで笑った。あとずらすために風呂に入りたいのもむかし家族の宴会で大人が酒飲んで湧いてるのをずらしたい行動とまんまじゃないかなと勝手に分析した。

 

アタッシュケースと巨大なリュックを背負って歩く感覚や布を強いて陳列して手書きpopをつくる作業が久しぶりすぎた。同人即売会によく参加していた時代によくこれをやっていたのを思い出した。

始まってみれば友達やinstagramで行く!と宣言してくれたフォロワーさんがぽつぽつきて、あとはほとんどスルーされた。ビジュアル重視の2年前の写真集のラスト2冊が売れて完売になった。あんなに思想強めのステッカーをオタカラ見つけたような顔で買っていった人がひとりだけいて(少なくとも私にはそう見えた)心の栄養になった。あなたのために出たようなもんだ。

お客さんの入りはユルい雰囲気とデザイナーさんとその取り巻きとテレビでやってたから来てみたような人たちが出すガヤガヤが6時間続いた。ガヤガヤしているのにうちのスペースでは閑古鳥が鳴いている。そんな時間の方が多いのはわかっていたから積読を持ってきてゆっくり読んだがやかましかったのでノイズキャンセラーがあるといいなとおもった。好きな本屋さんの店員さんがお使いできてくれたし、これから関わりを持ちたいと思う人も来てくれた。閉会間際にサッと買ってくれた人もいた。オタクの友達が読んですぐに感想のメッセージをくれて今度ゆっくり話すことになった。

売上はおおむね想定していた通りになった。自分を客観視する精度があがっているのかもしれないし単価が高いから5人くらいに捌ければそんなもんかもしれない。

売り上げは翌日の精神科で診断書の代金として払われていきそれらの書類もまたそのまま役所に流れていった。ある意味で地球は丸い。一連の事務手続きは振り返ってみればなんてことはなかったが、それをスムーズに納得いく形で行うためにzineを制作する必要があったのは面白い。精神科の先生にも読んで欲しいと一冊おいてきた。「障害の受容」ステッカーとともに。この先私を診るのにも役に立つと思う。

 

2年前に出した精いっぱいの写真集よりは自分を理解していて、写真もグラフィックも下手になっているが木の名前が少しわかっていて続けたい職業についている。

そのコマを進めるためにどうしたらいいかまあまあわかっていることがわかった。ヤケになって自分を傷つけることも少なくなった。

だから、自分はこれでいい。