all everything

何度も書き直す。

歯が痛くなった。あわてて歯医者に飛び込んだけど虫歯じゃないから食いしばりの可能性があると指摘されて、なるほど確かに「除雪待機」という雪雲の流れで仕事をやるかやらないか決める、私にとって最悪のシチュエーションが2回ほどあって緊張でうまく眠れなかったことがあった。多分それだ。

嫌いだ、冬の仕事。先の見えなさの不安を人一倍抱えるあまり奥歯を噛み砕くところだった。

 

わたしは母親に「虫歯になったら殺す」と言われていて、これは歯にコンプレックスがある親からの投影による明らかな脅迫で、「自分は野球選手の夢を諦めたから息子に選手になって欲しい父親」みたいなアホらしさと同質なので無視してもよい(なにより成人してるのだから肉体のメンテに口出ししてもらう筋合いはない)のだがやっぱり歯が痛んだら終わりと思い込んでいる節がある。呪いはすごい。同時にわたしのなかの母親が落とす影もまだまだすごい。私の精神年齢が幼いのもあるし、同居しているから境界線がほんの少し曖昧なところもある。

先日役所にいって、各所に確認の電話を取ってつぎのアクションの段取り決めをした。わたしは市営住宅に住みたい。今年から年に何度かある募集に応募するつもりだ。抽選制なのでいつ当たるかわからないがまあとびっきり新しい建物じゃないならいずれ当たる。もし当たれば初の一人暮らしで、そんなこと自分にできるか正直あまり自信はないのだが、完璧な一人暮らしをしている人など存在しないからもういい。一人前になるまで復讐の旅に出ないタイプの人みたくなっている。

いずれいなくなる親との境界線をはっきりさせておきいつゴールされても自分の生活基盤が揺らぐことがないようにしておくのが賢明だし、そのアクションを起こすのが今より遅すぎる(例えば5年後とか)とちょっと手遅れな気がする。

 

自分の中では似た話なのだが友人と何を話せばよいか極端にわからなくなってしまったのが一年以上続いている。一方的に話すか一方的に受けるかしかできないが、ちなみにそれは実はビフォーとあまり変わらない。馴染もうと頑張るのをやめたのかもしれない。1番新しい傷として結婚式で人前で性別を決めつけられたことがありそちら方面の友人たちをあまり友人と思えなくなったのもあるかもしれない。そうやって人を見限るように自分も散々見限られてきて何の間違いの指摘もされないままふけ込もうとしていて、でもそれは森の奥深くに山小屋に犬と一人暮らししているやつの現代版なので理想かもしれない。偏屈なやつが勝手に生きて勝手に死ぬ。市営住宅なら現代版孤独死するなら最適なステージだろうし。