仕事の終盤にいままで一筆書きしてきた除雪の通路が、施工した後の積雪で埋もれているのを見るとおちこむ。実働のものにとって「やったことが白紙になる」ことほどがっかりすることはない。たとえやらないよりマシだったとしてもその道でだれかが苦労していることを考えるとせめて昼間は意識を失っていたい。
「現状マジでひどいが、やらないよりはずっとよかった」ことの痛みを引き受けることとか「完璧じゃないけどよくやっている」と自分に言い聞かせる訓練をしないとこの先実質生きていけない。その意味でおれは繊細すぎるわりに、施工方法をどうにかする力や雪雲に頼んで他所に行ってもらう力もとくにない。
てかある程度降らないと第一次産業に影響があるんだろうし。それとすれ違うとんでもねえ重機の数々をみてると環境破壊すすむのも無理ねえよなとぼんやりおもいながら半袖になりたい勢いで発熱する肉体に気を取られて難しいことは呼気と共に蒸発してしまう。
冬は自分だけのインソール職人になる。私の足は外反母趾で形が壊れ始めていて、足指の形が左右で大きく違う癖つよの足をしている。靴選びがむずい。雪の中歩いたり走ったりする仕事をいかに楽にできるか考えている。帰るたびに足裏をマッサージしてインソールにゴムシートを貼り付け編み上げ紐のパターンを変えテーピングをまき靴下を吟味している。アシックスさんが冬用の編み上げ靴作ってくれれば何も考えることないのにな。作ってください。
以下、同じこと書いたメモ発掘
おれの仕事はほぼ「歩くこと」だと言っても過言ではない。股関節ゴキゴキの者だし足のアーチがぶっこわれて変なところにタコできるし外反母趾が年々進行するしつま先冷え性だ。だから靴下と靴は妥協しねえでいいやつを買う。まず5本指靴下。夏は綿で冬はポリかウール。
かかとからつま先までの長さは24cmしかないのに足幅の広さを考慮するとら25〜25.5になる。そもそも足指の高さや土踏まずが左右バラバラで右と左他人の足なのでは?と思ってしまう。ゴムシートを切り貼りして靴の底面の坂を埋めて、ハイアーチにあわせる。
可能な限りあみあげの靴を買う。シューレースは小指側のホールを下から通し、親指側は上から通して編む。そうすると親指を締め付けずに済む。ここまでやっても親指横のタコは治らない。