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何度も書き直す。

とにかくこの冬は制作会社にいたころの夢をよく見る。大抵現場の最中で、何をしても怒られるんじゃないかというあの息が詰まりそうな感覚にジッと耐えながら時間が流れる。

 

びっくりしたのは丸坊主にした私にむかってどうしたその頭?ときかれたので説明した。最近の自分でログインしてるのが夢の要素として新鮮だった。

というかこれ以上坊主を説明させないでくれ。あの世界にいる奴らはキラキラしていて、スマートで、ヘテロで、女の容姿をジャッジしてもよくて、うちにパワハラはないんでwと毎日笑って話す会社だった。おそらく坊主を説明するとのストレスに焦点を当てた夢なんだと思う。

当時の先輩は「いつでもカミングアウトしてもいいんだよ」というイジりをうけていた。今なら無理解すぎて他人のことながら許さないし、当時も許さなかったが私自身がレズビアンだと認めきれておらず不勉強だし日々に疲れ切っていたのでそれもまたストレスになるだけだった。

 

最後に見た夢はいま現実で勤めている会社とその制作会社のダブルで働いている状況だが両方から保険をかけられてる状況で、両方の会社にダブルで働いてること言ってない。っていうかこの制作会社に用事ないから辞めたいのに、なぜ出戻りしたばかりでまたすぐ辞めるのか問われるのイヤすぎると悩む夢だった。妙にリアルだな。悩みながらやっぱり現場でパニックになっておぼつかない仕事をしているストレスの塊のような夢だった。つくづくイヤすぎる。

最近の認知で入社してることを考えるとアトモキセチンを飲んでいるのにあの体たらくだった。私があの分野で活躍できない理由はたくさん挙げられて、まあ今さら何を言っても言い訳にしかならんけど、ポンコツの脳がさらにポンコツになるプレッシャーのある環境で現場から次回失敗しないヒントを得たとしても全然吸収しなかった。モルタルが一生くっつかないカラカラに乾いた壁に似ていた。何度アプデパッチをあててもインストールに失敗する毎日だった。

 

夢に続きがあって、なんか2つほど上の人間から質問をされた。ひとつは文章を書いている間に忘れたけどその返答は「向いてないからです。」で、ふたつめは「なんで向いてないと思ったんだ?」であった。「仕事の間、ずっと気張っていなきゃいけない環境が向いていないんです。」ほかにもADHDASDのことをとても噛み砕いて答えた。実際やる内容も行く場所も毎日違って道具最小限でありながら忘れ物をなにひとつしてはいけないのもしんどかった。返事はなかった。意味のわからないところで返事を止める人で、懸命に答えたのに無視されたのが当時からイヤだったのを思い出した。自分は会話が下手なんだと思い込んだ。まあ半分正解だけど。発達障害については上の人たちが「取引先の営業に発達障害が発覚した人がいてどうする?やめる?って聞いたらホニャララ」っていう話を現実でしてたことがあって「発達障害だとこの業界は続けられないんだな」と思ったことがある。

 

そんなひどすぎる環境に2年くらいしがみついてしまって、1年くらいで適応障害の症状が出てたけど何が限界かわからなかったし自分には通院する価値もないと思ったまま仕事して、最後は取材先で晴れた日に立派な桜が見える窓際の風景を見てもなにも感じなくなったので「ああこれは辞めた方がいいな」とようやくわかったのでドロップアウトした。いまでもその年初めての桜をみると当時心が死にすぎて感動できなかったことを思い出して、今は普通に綺麗だなと思える自分にほっとするので頼むから今年もそうであってほしい。